羽田 敏明 / Hada Toshiaki出身大学:神奈川大学工学部 卒業趣味:野球所持資格:日本茶インストラクター、ASIAGAP指導員
当社は、昭和10年に私の祖父と曽祖父の二人が「鈴鹿かね半製茶」として事業を始めました。その頃は、手摘み・手もみで全て手作りでそれはもう、大変そうでした。だんだんと色々なものが工業化されていき、当社も機械化していきました。私は、幼い頃から作業を手伝っていましたのでいつの日か自分も継ぐものだと思うようになりました。
私自身は、家業を継ぐことを決めていましたので高校卒業と同時に仕事を手伝おうと思っていましたが両親から大学だけは卒業するように言われました。そこで、慌てて受験勉強をし神奈川大学工学部応用化学科に入学致しました。大学に入ると野球部に所属し、大好きな野球に熱中しました。私の父親と私は30歳離れており、将来製茶業を継ぐのならなるべく早く結婚し子供を作るべきだと考えていました。その中で、今の奥さんが私が大学2年生の時にマネージャーとして入部してきて運命の出会いとなりました。
生涯の伴侶となる奥さんと出会ったことも大学生活の良い思い出ですが、大学の研究に明け暮れる生活の中で体系的に物事を考えることを学びました。お茶の世界は、勘や経験が重要ではありますが、効率的・効果的に成果を上げるためにはやはり研究開発が必須となります。私は、大学生活の中で物事を研究するという過程を得たことが今でも財産となっています。
伊勢抹茶株式会社は、平成29年からスタートした新しい会社となります。私がこれまでに培ってきた技術・経験をもとに思い切って抹茶の製造・販売だけに絞り込んだ会社になります。なぜ、抹茶なのか?ということをよく聞かれるのですが、抹茶はお茶と違い製造工程がシンプルです。その分、葉のクオリティーで味が決まります。良いお茶を育てて美味しい抹茶を作る。このシンプルな方式に私は惹かれました。
お陰様で業績が好調のため、隣の敷地に新工場を設立しました。これからは、抹茶の製造だけでなく、抹茶のソフトクリームや抹茶のロールケーキなど、抹茶にちなんだ商品を企画販売していきたいと思います。新工場には、イートインスペースも設ける予定です。是非、当社の事業内容に興味を持っていただけましたら一度見学に来ていただけると幸いです。